[マサチューセッツ州ボストン -RED HAT SUMMIT- 2025年5月20日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳
オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat Inc, (以下、Red Hat)とオラクルは本日、既存のコラボレーションを大幅に拡大し、ハイブリッドクラウドの導入障壁を打破するための取り組みを発表しました。この取り組みにより、Red Hat Enterprise LinuxとRed Hat OpenShiftのパワーを、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上で新たにサポート対象となる展開オプション(政府、政府機関、分散型クラウドサービス)に提供し、AIを含む次世代ワークロードに不可欠な、一貫性のあるクラウドネイティブ基盤を実現します。
Gartner®によると、「Gartnerは、2027年までに組織の90%がハイブリッドクラウドアプローチを採用すると予測しています。今後1年間で対応が必要な生成AIに関する緊急の課題は、ハイブリッドクラウド環境全体にわたるデータ同期です」1と述べています。これにより、ハイブリッドクラウド全体にわたる重要なデータベースのシームレスな可用性が最重要課題となります。Red Hatとオラクルは、この課題に対応するため、仮想化、最新IT、AI主導の未来を可能にする基盤技術について、企業間のサポートと検証を強化しています。
Red Hatのハイブリッドクラウド機能強化がOracle Cloud Infrastructure(OCI)に対応
Red Hat Enterprise LinuxとRed Hat OpenShiftが OCI上で利用可能となり、検証済みの構成の幅広いラインナップを提供することで、もっとも機密性が高く規制の厳しいコンピューティング環境への対応範囲が拡大しました。高セキュリティなガバメントクラウドから、特定の地域規制に準拠したデプロイメントまで、組織はRed Hat Enterprise LinuxとRed Hat OpenShiftをOCI上で利用できるようになり、世界トップクラスのEnterprise Linuxプラットフォームと、Kubernetesを基盤とした業界トップのハイブリッドクラウド・アプリケーション・プラットフォームを、コンテナと仮想マシンの両方で組織独自のビジネス要件に最適なOCIオプションに統合できます。
Red Hat OpenShiftがOracle Cloud Infrastructureのオプションとなったことは、Red Hat Enterprise LinuxのOracleクラウドサービスの拡張に続くもので、現在、OCI Edge Cloud、Oracle Compute Cloud@Customer (C3)、およびOracle Private Cloud Appliance (PCA)上で実行可能です。
さらに、Oracle Dedicated Cloudのユーザーは、Dedicated Region Cloud at Customer (DRCC)とAlloyの両方でRed Hat Enterprise Linuxを利用できるようになりました。両環境は、Oracleユーザーの世界中のデータセンターで200を超えるOCIサービスを提供しています。ユーザーはAlloyを利用して、自社ブランドとクラウドエクスペリエンスによって、OCIサービスをエンドユーザーに再販可能です。
両社の継続的なコラボレーションの一環として、Red Hat OpenShift AI がOCI上でサポートされるようになりました。これによりAIを活用したアプリケーションの構築とスケールアウトを行う組織にとって選択肢が広がります。このサポートは、OCIのNVIDIA A100およびH100 GPUシェイプ上で特に検証されており、要求の厳しいAI/MLワークロードにおいて高性能なモデルトレーニングと推論を実現します。
Oracleソフトウェア:Red Hat OpenShiftでの検証
オラクルは現在、Red Hat OpenShiftコンテナ上で、Oracle WebLogic Serverなどの主要なアプリケーションとソフトウェアをシームレスに実行させるための検証を積極的に進めています。この取り組みにより、共同サポートによるプレミアムな顧客エクスペリエンスを提供できるようになり、オンプレミスやクラウドで実行するRed Hat OpenShiftの柔軟性、拡張性、パワーを活かしてOracleソフトウェアの可能性を最大限に引き出します。
さらに、Red Hat OpenShift上で新たに検証されたOracle Cloud Scale Monetization Suiteは、通信サービスプロバイダー(CSP)に大きなメリットを提供します。この事前統合された課金とアカウント管理ポートフォリオをRed Hat OpenShiftに導入することで、CSPは共同サポートと検証のもとインフラストラクチャの柔軟性を向上させて、包括的で統合されたビジネスサポートシステムを実現できます。
Red HatとOracle Database:コラボレーションの継続
Oracle Real Application Clusters(RAC)を含むOracle Databaseは、Red Hat Enterprise Linux上での認定が継続されています。さらに、Red Hatは、進化を続けるプラットフォーム上でOracle Databaseのユーザーを支援するため、Red Hat OpenShift Virtualizationの検証作業を開始しました。Red Hatはこの取り組みの一環として、サポート対象であり、一般的に利用されているオンプレミス構成をレビューし、適用可能な場合はOracle RACを含むOracle Database を、OpenShift Virtualizationに導入するためのガイダンスを提供します。
Red Hat Summit
Red Hat Summit の基調講演に参加して、Red Hat のエグゼクティブ、お客様、パートナーからの最新情報をお聞きください。
- Modernized infrastructure meets enterprise-ready AI(近代化されたインフラストラクチャ―とエンタープライズ対応のAI)— 5月20日(火)、東部夏時間午前8時~10時 (YouTube)
- Hybrid cloud evolves to deliver enterprise innovation (ハイブリッドクラウドの進化が企業のイノベーションを実現)— 5月21日(水)、東部夏時間午前8時~9時30分 (YouTube)
1 Gartnerのプレスリリース、ガートナーは、2025年に世界のパブリッククラウドエンドユーザー支出が合計7,230億ドルになると予測しています。2024年11月19日
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