[マサチューセッツ州ボストン -RED HAT SUMMIT- 2025年5月20日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳
オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat Inc, (以下、Red Hat)は本日、Red Hat OpenShiftに統合された生成AIベースの仮想アシスタント、Red Hat OpenShift Lightspeedの一般提供を発表しました。Red Hat OpenShift Lightspeedは、ハイブリッドクラウドにおけるアプリケーションプラットフォームのデプロイメントに対するユーザーのインタラクションと管理を大幅に強化します。これにより、ユーザーは豊富な専門知識がなくても、正確な情報を得ることができ、経験豊富なIT担当者は、さらなるイノベーションの推進に専念できます。
Red Hat OpenShift Lightspeedを使用することで、組織は生産性を向上させ、時間を確保し、顧客にイノベーションを提供することに専念できます
アプリケーションデリバリーの高速化は、どの業種の組織にとっても、顧客エクスペリエンスの向上を目指すうえで不可欠です。しかし、多くの組織は複雑化するITへの対処に苦慮しており、スキルギャップの拡大が大きな障害となっています。IDCによると、2026年までに世界の90%以上の組織がITスキル危機による痛手を受け、製品の遅延、競争力の低下、ビジネスの損失によって約5兆5,000億ドルの損失が発生すると予想されています。1
Red Hat OpenShift Lightspeedは、コンソール自体にOpenShift固有の生成AI機能を提供することで、このスキルギャップに直接対処します。Red Hat OpenShiftを初めて利用するユーザーは、アプリケーションプラットフォームの資産を監督するために必要な新しいスキルをすぐに習得し、経験豊富なユーザーは、本番運用をサポートするための専門知識を迅速に広げることができます。
体験のカスタマイズで生産性を向上
現代のIT特有の複雑さを踏まえ、Red Hat OpenShift LightspeedはOpenShiftウェブコンソール内で直接、プロアクティブで段階的にカスタマイズされたアシスタンスを提供するインテリジェントなガイドを提示します。これにより、企業のITチームは、経験レベルに関係なく、より高い信頼性と効率性で複雑なアプリケーションランドスケープに対応できます。
ユーザーはRed Hat OpenShift Lightspeedに自然言語を使って、Red Hat OpenShiftに関する質問ができます。ハイブリッドクラウド全体でアプリケーションを構築、デプロイ、管理する上でRed Hatの広範な知識と経験を使用、適用することで、Red Hat OpenShift Lightspeedはトラブルシューティングやクラスターリソースの調査などのタスクを支援することが可能です。ユーザーは自分の環境からチャットウィンドウに簡単に情報を共有することで、OpenShift Lightspeedは実際のコンテキストを使用して質問に答えることが可能になります。
Red Hat OpenShift lightspeedは、OpenAI、Azure OpenAI、WatsonXなどの著名なサービスを含む、さまざまなモデルプロバイダーとの柔軟な統合が可能です。また、Red Hat Enterprise Linux AIやRed Hat OpenShift AI上でホストされるプライベートAIオプションを活用して、制御とカスタマイズ性を強化できます。この多様な互換性により、組織はそれぞれのニーズとセキュリティ要件にもっとも適したAIモデルを選択できます。
また、Red Hat OpenShift Lightspeedは、テクノロジープレビューとして利用可能なクラスターインタラクションにより、組織のクラスターからコンテキストを直接取得し迅速で正確な回答を得ることができます。Red Hat OpenShift Lightspeedなら、一般化されたガイダンスではなく、特定の環境に関する詳細な質問に答えることが可能です。
組織固有の開発プロセスに合わせてRed Hat OpenShift Lightspeedをカスタマイズできるよう、テクノロジープレビュー機能としてBring Your Own Knowledge (BYO Knowledge) も利用できるようになりました。BYO Knowledge により、組織独自のナレッジや業務手順書をRed Hat OpenShift Lightspeedに取り込むことが可能で、生成される回答をその組織特有の利用方法に合わせて調整することができます。これは、各組織のニーズに柔軟に対応するというRed Hatのコミットメントを強調するものです。
最新の仮想化をシンプルに
ハイブリッドクラウド環境は、最新のコンテナ化されたアプリケーションと確立された仮想化ワークロードの両方で構成されるようになってきています。Red Hat OpenShiftは、このような多様な環境を管理するための重要な統合プラットフォームを提供します。統合アプローチを継承する Red Hat OpenShift Lightspeed は、Red Hat OpenShift Virtualization向けに特別にカスタマイズされたインテリジェントなアシスタンスを提供します。この機能により、レガシー仮想化ベンダーからの複雑な移行プロセスが簡素化されるだけでなく、仮想化固有の質問に対して容易にアクセスできる回答が提供されるため、モダナイゼーションへの取り組みが大幅に容易になります。VMの移行からネットワーキング、ストレージに至るまで、あらゆることにRed Hat OpenShift Lightspeedのガイダンスを活用することで、組織はコンテナ化されたアプリケーションとともにVMを自信を持って統合・管理し、最終的には俊敏で将来対応可能なインフラストラクチャへの移行を加速できるようになります。
ご利用について
Red Hat OpenShift Lightspeedは2025年6月の提供を予定しています。
Red Hat Summit
Red Hat Summit の基調講演に参加して、Red Hat のエグゼクティブ、お客様、パートナーからの最新情報をお聞きください。
- Modernized infrastructure meets enterprise-ready AI(近代化されたインフラストラクチャ―とエンタープライズ対応のAI)— 5月20日(火)、東部夏時間午前8時~10時 (YouTube)
- Hybrid cloud evolves to deliver enterprise innovation (ハイブリッドクラウドの進化が企業のイノベーションを実現)— 5月21日(水)、東部夏時間午前8時~9時30分 (YouTube)
サポートコメント
Red Hat ハイブリッドクラウド・プラットフォーム担当バイスプレジデントMike Barrett(マイク・バレット)
「AI対応アプリケーションの提供は、世界中の組織にとって最優先事項ですが、ITチームの多くは、インテリジェントなアプリケーションを実現することはおろか、ハイブリッドクラウド・コンピューティングに関連する複雑性にも苦慮しているのが現状です。Red Hat OpenShift Lightspeedは、Red Hat OpenShiftユーザーの学習曲線の平坦化を支援し、初心者はより迅速に作業を開始することができ、経験豊富なユーザーはKubernetesを搭載した業界有数のハイブリッドクラウドアプリケーションプラットフォームで効率を最大化することができます。Red Hat OpenShift Lightspeedを使用することで、組織は生産性を向上させ、時間を確保し、顧客にイノベーションを提供することに専念できます」
アマデウス ショッピング部門コア SRE マネージャー Thomas Munoz(トーマス・ムノス)氏
「グローバルな旅行業界における高度なテクノロジーソリューションのリーディングプロバイダーとして、当社は革新的なテクノロジーを使用してお客様により良いサービスを提供することを第一に考えています。Red Hat OpenShiftはすでに、業務の効率化と新サービスの市場投入までの時間の短縮に役立っています。私たちは、Red Hat OpenShift Lightspeedが、当社チームの業務をさらに加速させ簡素化するのに役立つテクノロジーとして大きな可能性を秘めていると実感しており、Red Hat OpenShift Lightspeedを使いこなしていくことを楽しみにしています」
1 IDCプレスリリース, IT Skills Shortage Expected to Impact Nine out of Ten Organizations by 2026 with a Cost of $5.5 Trillion in Delays, Quality Issues and Revenue Loss(ITスキル不足は2026年までに9割の組織に影響を及ぼし、遅延、品質問題、収益損失で5.5兆ドルの損失が発生する見通し), IDC調べ, 2024年5月
その他のリソース
- Red Hat OpenShift Lightspeedのデモを見る
- Red Hat OpenShift Lightspeed が仮想化にどのように役立つかについて
- Red Hat OpenShift Lightspeedについて
- Red Hat Summitについて
- Red Hat Summit newsroomで今週のRed Hatの発表を見る
- Xの@RedHatSummitまたは#RHSummitでイベントごとの最新情報をフォローする
その他のリンク
- レッドハット株式会社 について
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本件に関するお問い合わせ
- レッドハット株式会社 広報担当 [email protected] TEL:03-4590-7472
- Red Hatについて
エンタープライズ向けオープンソースソフトウェア・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hatは、コミュニティとの協業により高い信頼性と性能を備えるLinux、ハイブリッドクラウド、コンテナ、Kubernetesなどのテクノロジーを提供しています。お客様の新規および既存のITアプリケーションの統合、クラウドネイティブ・アプリケーションの開発、業界をリードする当社のオペレーティング・システムによる標準化、および複雑な環境の自動化/セキュリティ確保/管理をお手伝いします。受賞歴を誇るサポート、トレーニング、およびコンサルティング・サービスにより、Red Hatはフォーチュン500企業に対する信頼すべきアドバイザリーとなっています。クラウドプロバイダー、システムインテグレーター、アプリケーションベンダー、お客様、およびオープンソース・コミュニティの戦略的パートナーとして、デジタルの未来に備えるための準備を支援します。
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