アプリケーション開発を加速するRed Hat Advanced Developer Suiteを提供

プラットフォームエンジニアリングツールと強化されたセキュリティ機能を組み合わせ、 アプリケーション開発の加速と簡素化を支援

東京 -

[マサチューセッツ州ボストン -RED HAT SUMMIT- 2025年5月20日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat Inc, (以下、Red Hat)は本日、Kubernetesを搭載した業界有数のハイブリッドクラウド・アプリケーション・プラットフォームであるRed Hat OpenShiftに、強力な新機能として、Red Hat Advanced Developer Suiteを追加したことを発表しました。Red Hat Advanced Developer Suiteは、開発者の生産性とアプリケーションセキュリティを強化するよう設計されており、Red Hat AIテクノロジーの導入を促進するための機能を強化します。

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スピード、セキュリティ、AIのイノベーションは、決して排他的なものであってはなりません。Red Hat Advanced Developer SuiteをRed Hatのその他のポートフォリオやオープンソースのエコシステムと緊密に統合することで、スピード、セキュリティ、AIイノベーションを常に最重要視できるようになると私たちは考えています。

Mike Barrett(マイク・バレット)

Red Hat ハイブリッドクラウド・プラットフォーム担当バイスプレジデント

開発者の生産性とAIの統合がソフトウェアエンジニアリングの最優先課題であることは明らかであり、最近のGartner®の調査では、「AIの統合(48%)と開発者の生産性の向上(48%)が、多くのソフトウェアエンジニアリング部門の2024年の戦略目標のトップ3に入っている」という結果が出ています。1 Red Hat Advanced Developer Suiteは、これらの重要ニーズに直接対応し、堅ろうなプラットフォームエンジニアリングアプローチを実現することで、開発者が厳格なセキュリティ、ガバナンス、およびコンプライアンス基準を遵守しながら、容易にソフトウェアを構築・提供し、本番環境にリリースできるようにします。

Red Hat Advanced Developer Suiteは、プラットフォームエンジニアリングチームと開発者チームが協力して「ゴールデンパス」(インフラストラクチャ、アプリケーションサービス、ツールチェーン、ベストプラクティスポリシーを透過的に提供するソフトウェアテンプレート)を構築するツールを提供し、開発者が多くのアプリケーションを迅速かつ、高度なセキュリティ機能とともに提供できるようにします。今回のリリースではこのゴールデンパスを拡張し、Red Hat AIのソフトウェアテンプレートも含まれるようになりました。Red Hat Advanced Developer Suiteでは、以下を組み合わせています。

  • Red Hat Developer Hub: 開発者ポータルを構築するための主要なオープンソースフレームワークであり、Cloud Native Computing FoundationのインキュベーションプロジェクトであるBackstage上に構築されたエンタープライズグレードの社内開発者ポータルです。Red Hat Developer Hub では、AI中心のユーザーエクスペリエンスが強化され、一般的なAIシナリオ用の事前構成済みソフトウェアテンプレートを提供しており、Red Hat OpenShift AIでの迅速なデプロイが可能になりました。
  • Red Hat Trusted Profile Analyzer: 組織のソフトウェア部品表 (SBOM)、脆弱性悪用可能性交換 (VEX)、共通脆弱性識別子 (CVE)を包括的に管理し、開発者とDevSecOpsチームに重要なリスクインテリジェンスを提供します。
  • Red Hat Trusted Artifact Signer: コンテナイメージ、バイナリ、ドキュメントなどのソフトウェアアーティファクトに対する暗号署名と検証を簡素化する、Sigstore プロジェクトを本番環境で使用できる状態でデプロイします。Red Hat Trusted Artifact Signerは現在、OCI形式でパッケージ化されたAIモデルに堅ろうな署名・検証機能を拡張しており、信頼できる署名済みモデルのみがデプロイされるようにすることで、セキュリティを強化しています。

Red Hat Advanced Developer Suite は、Red Hat OpenShiftなどのさまざまなサポート対象ツールや製品とシームレスに統合されているため、組織は既存の投資を活用し、それぞれのニーズにもっとも適した形でカスタマイズできます。Red Hat OpenShift Pipelinesや Red Hat OpenShift GitOps、その他の主要な CI/CD ソリューションの統合により、ユーザーはアプリケーションデリバリーを加速させ、テストを自動化してバグを早期に検出できます。また、Red Hat Migration Toolkit for Applications 、Podman Desktop、Red Hat IDE Pluginsの統合を活用し、開発者のスピードを向上させ、ソフトウェア開発と移行をより迅速かつシームレスに行うことができます。さらに、Red Hat OpenShift Dev Spacesは、開発者と請負業者のオンボーディングを即座に行うためのクラウド開発環境(CDE)と、開発環境に直接組み込まれたすべてのツール、テンプレート、セキュリティ要件を開発者に提供します。

ソフトウェアサプライチェーンセキュリティのベストプラクティスを統合

迅速に作業することと、厳格なセキュリティ対策を遵守することは、相反しているように思えるかもしれません。Red Hat Advanced Developer Suiteは、組織が効率性を最大限に高めつつ、ソフトウェアサプライチェーンセキュリティ機能を統合できるように支援することで、最初からプロセス、慣行、アプリケーションにセキュリティを組み込むことができます。

Red Hat Trusted Artifact SignerとRed Hat Trusted Profile Analyzerを緊密に統合することで、組織は潜在的なセキュリティ脆弱性を早期に、そしてソフトウェア開発ライフサイクルを通じて絶えず、プロアクティブに緩和できるようになります。これらのツールは、あらゆる環境におけるすべてのソフトウェア開発活動の包括的な監査証跡を提供し、ソフトウェアサプライチェーン全体のポスチャに対する可視性と実用的なインテリジェンスを提供します。

Red Hat Advanced Developer Suiteを使用することで、組織はセキュリティとコンプライアンスに対する厳しい要求を満たしながら、開発者のスピードアップを支援する総合的なソリューションを得ることができます。Red Hat Advanced Developer Suiteは組織の既存のワークフローに統合され、インテリジェントなアプリケーションの開発に関連する複雑さを解消し、開発者体験を向上させ、組織がより迅速にエンドユーザーにイノベーションを提供できるようにします。

スピードの向上とセキュリティの強化でAIイノベーションを促進

大規模言語モデル(LLM)と統合するためのアプリケーションの作成と保守をしたいと考えている開発者は、既存のアプリケーションやソフトウェアの開発慣行にAIをどう組み込むかなど、さまざまな課題に直面しています。AIがビジネスの世界で戦略的な必須事項となるなか、より迅速にAIをアプリケーションに導入する能力は、競争力を維持するための鍵となるでしょう。Red Hat AIには、Red Hat AI Inference Server、Red Hat Enterprise Linux AI (RHEL AI)、Red Hat OpenShift AIが含まれ、これらの問題の解決を支援することを目的とした基盤ソリューションのポートフォリオとなっています。Red Hat Advanced Developer SuiteとRed Hat AIソリューションを併用することで、開発者の生産性が向上し、日々の開発慣行や配信済みアプリケーションへのAIの統合が加速します。

Red Hat Advanced Developer Suiteは、Red Hat AI Inference Server、RHEL AI、Red Hat OpenShift AIの統合を通じ、セキュリティ重視のAI対応アプリケーションやクラウドネイティブ・アプリケーションの提供を可能にします。同時に、プラットフォームエンジニアが、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境で実行されるAI対応アプリケーションのセキュリティポスチャを管理、制御、改善できるようにします。

Red Hat Developer Hubには、実装に使用されるテクノロジーの詳細をすべて学ぶことなく、AI対応サービスやコンポーネントを構築してデプロイするための、事前設計されたサポート済みのアプローチで構成されるRed Hat AIソリューションを活用した、AIに特化したソフトウェアテンプレートが含まれています。これらのテンプレートにより、組織はチャットボット、音声テキスト化、オブジェクト検出、コード生成、検索拡張生成(RAG)などの一般的なAIユースケースのアプリケーション開発が可能です。このテンプレートは、新デザインのAIランディングページが今年中に提供される予定となっており、開発者は容易に、かつ成功を収めるためにAIを導入できます。

ご利用について

Red Hat Advanced Developer Suiteは、2025年7月1日から購入可能となる予定です。

Red Hat Summit

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サポートコメント

Red Hat ハイブリッドクラウド・プラットフォーム担当バイスプレジデント Mike Barrett(マイク・バレット)
「Red Hat Advanced Developer Suiteは、お客様がより迅速にテクノロジーを利用できるように、複数のソリューションを統合したものであり、私たちはこのリリースを大変うれしく思っています。Red Hat Advanced Developer Suiteは、お客様の最大のプラットフォーム投資にプラットフォームエンジニアリングテクノロジーを適用することで、開発者の生産性に焦点を当てます。それに加え、私たちはこれらのテクノロジーと開発者経験を Red Hat AI ソリューションとの統合につなげることができました。スピード、セキュリティ、AIのイノベーションは、決して排他的なものであってはなりません。Red Hat Advanced Developer SuiteをRed Hatのその他のポートフォリオやオープンソースのエコシステムと緊密に統合することで、スピード、セキュリティ、AIイノベーションを常に最重要視できるようになると私たちは考えています」

1 Gartner Peer Community 2024 Software Engineering Priorities and Challenge(2024年のソフトウェアエンジニアリングの優先事項と課題)

Gartnerのロゴ: GARTNERは、米国およびその他の国におけるGartner, Inc.および/またはその関連会社の登録商標およびサービスマークであり、許可を得て使用しています。無断複写・転載を禁じます。

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  • エンタープライズ向けオープンソースソフトウェア・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hatは、コミュニティとの協業により高い信頼性と性能を備えるLinux、ハイブリッドクラウド、コンテナ、Kubernetesなどのテクノロジーを提供しています。お客様の新規および既存のITアプリケーションの統合、クラウドネイティブ・アプリケーションの開発、業界をリードする当社のオペレーティング・システムによる標準化、および複雑な環境の自動化/セキュリティ確保/管理をお手伝いします。受賞歴を誇るサポート、トレーニング、およびコンサルティング・サービスにより、Red Hatはフォーチュン500企業に対する信頼すべきアドバイザリーとなっています。クラウドプロバイダー、システムインテグレーター、アプリケーションベンダー、お客様、およびオープンソース・コミュニティの戦略的パートナーとして、デジタルの未来に備えるための準備を支援します。



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