RH358

Red Hat Services Management and Automation

概要

コースの説明

Red Hat Enterprise Linux に統合されている主要なサービスを設定および管理し、Ansible 自動化で作業をスケールアップする方法を習得

Red Hat Services Management and Automation (RH358) は、Linux システムの管理経験があり、Red Hat Enterprise Linux に付随するネットワークサービスを管理およびデプロイする方法について詳しく学びたいと考えている IT プロフェッショナルを対象としています。これらのサービスの基本設定を手動でインストール、設定、管理する方法を学び、Ansible を使用してスケーラブルで反復可能な方法で作業を自動化します。

このコースは Red Hat Ansible Automation Platform 2.4 および Red Hat Enterprise Linux 9.4 に基づいています。

コースの修了後、仮想環境を含むすべてのコースについて、ハンズオンラボへの 45 日間の延長アクセスをご利用いただけます。

注:このコースは、4 日間のクラスルーム授業、5 日間の仮想ライブ授業または自習形式で提供されます。期間は受講方式によって異なる場合があります。コースの詳細、スケジューリング、価格については、右側のメニューでお住まいの地域を選択して [詳細はこちら] をクリックしてください。

学習内容サマリー

  • Red Hat Enterprise Linux 9 に付随するソフトウェアを使用して、以下のような主要なネットワークサービスを提供
    • Unbound と BIND9 を使用した DNS
    • DHCP および DHCPv6 サーバーを使用した IPv4 および IPv6 ネットワークの自動設定
    • クライアント E メールの送信
    • IPP Everywhere と CUPS による印刷サービス
    • NFS および SMB プロトコルファイル共有
    • MariaDB を使用した SQL データベースサービス
    • Apache HTTPD と Nginx を使用した Web サービス
  • ネットワークボンディングなど、サーバーのユースケースに合わせて高度なネットワークを設定
  • Ansible を使用して、このコースでカバーされる手動のデプロイメントおよび設定タスクを自動化

コース対象者

  • Linux システム管理者、プラットフォームエンジニア、開発者のほか、Ansible の経験があり、Red Hat Enterprise Linux に含まれる主要なネットワークサービスの導入、設定、運用を管理および自動化する方法に興味があるその他の IT プロフェッショナル

受講の前提条件

  • RHCSA レベルの Linux システム管理のスキル
  • Ansible の実践的な知識 (RH294 または同等のスキルと経験)

テクノロジー上の留意事項

  • クラスルーム環境からのインターネットアクセスに関する特別な考慮事項はありません
  • このコースは RHEL 9.4 (オペレーティングシステム) と Red Hat AAP 2.4 に基づいています

学習内容

学習内容

  1. ネットワークサービスの管理
    ネットワークサービスの管理に求められる主要なツールとスキルについて話し合い、再考察します。
  2. リンク・アグリゲーションの設定
    ネットワークボンディングなどの高度なネットワーク・インタフェース機能を設定し、トラブルシューティングします。
  3. DNS および DNS サーバーの管理
    ドメインネームシステム (DNS) の動作について説明し、DNS の問題をトラブルシューティングし、キャッシュ専用のネームサーバーまたは DNS ゾーンに対して権限を持つネームサーバーを設定します。
  4. DHCP と IP アドレスの割り当ての管理
    DHCP、DHCPv6、SLAAC など、IPv4 および IPv6 アドレスを自動的に割り当てるサービスについて説明し、設定します。
  5. プリンターと印刷ファイルの管理
    IPP Everywhere プロトコルをサポートするネットワークプリンターに印刷するようにシステムを設定し、既存の印刷キューを Linux システムで管理します。
  6. E メール送信の設定
    メールサーバーの仕組みについて説明し、システムツールと Postfix を使用して送信メールリレー経由で電子メールメッセージを送信するようにサーバーを設定します。
  7. MariaDB SQL データベースの設定
    SQL ベースのリレーショナル・データベースにおける基本的な操作について説明し、トラブルシューティングのために基本的な SQL クエリを実行します。また、簡単な MariaDB データベースサービスのセットアップ方法を学びます。
  8. Web サーバーの設定
    Apache HTTP Server または Nginx Web サーバーから Web コンテンツを提供し、仮想ホストと TLS ベースの暗号化でそれらを設定します。
  9. ファイルベースのネットワークストレージの提供
    NFS または SMB プロトコルを使用して、クライアントにファイルベースのネットワークアタッチトストレージを提供します。
  10. ブロックベースのネットワークストレージへのアクセス
    サーバーの iSCSI イニシエーターを設定して、ネットワーク・ストレージ・アレイまたは Ceph ストレージクラスタによって提供されるブロックベースのストレージデバイスにアクセスします。

成果

ビジネス上の成果

  • このコースを通じて、IT スタッフは、ビジネスクリティカルなアプリケーションをサポートし、そのアプリケーションで使用される一般的なサービスを管理、自動化するために必要な主要なスキルを習得できます。こういったスキルは、デプロイまでの時間の短縮、信頼性の向上、アーキテクチャのコンプライアンスの確保に役立つため、リソースを単にビジネスの運営だけでなく、改善のために活用することができます。

受講者にとっての成果

  • このコースでは、エンタープライズ・データセンターのサーバーとそのアプリケーションで頻繁に使用される主要なネットワークサービスのセットアップと提供に必要なシステム管理スキルを習得できます。これらのサービスを手動で管理する方法を理解し、手動の設定タスクを自動化して大規模に実行するための Ansible Playbook を準備します。

推奨される次のコースまたは試験

スキルパスを構築する

このコースは Red Hat ラーニングサブスクリプションの一環として受講できます。このサブスクリプションにより、Red Hat のオンライン学習リソースをオンデマンドで 1 年間無制限に利用できます。

自身の知識を検証する

無料のスキル評価をご活用ください。自分の専門知識に対する評価を実施してスキルギャップを特定し、Red Hat トレーニングをどこから始めるべきかについて提案を受けることができます。