お客様導入事例
Mutua Madrileña、Red Hat を使用して自動化を標準化し、アジリティを向上
概要
Mutua Madrileña の複雑な IT 環境は、デジタルニーズをサポートするうえで極めて重要です。ミドルウェア部門では 60 を超えるプラットフォームを管理しており、デジタル・トランスフォーメーションの計画が必要でした。Mutua Madrileña は、インテリジェントな可観測性のために Dynatrace を、プロビジョニングとインシデント解決の迅速化のために Red Hat® Ansible® Automation Platform を実装しました。
Mutua Madrileña は 1930 年に設立されたスペインの保険会社であり、スペインと中南米における大手保険事業者です。スペインでは 1,550 万人以上の市民を損害から守り、1,762 万ユーロ相当の資産を管理しています。そのサービスは、自動車保険、住宅保険、健康保険、生命保険から貯蓄、投資、年金基金まで多岐にわたります。
- 業界
金融サービス - 地域
EMEA - 本社
スペイン、マドリード - 規模
従業員 11,900 名以上
課題
60 を超えるプラットフォームの複雑な組み合わせに対処
Mutua Madrileña の成長の多くは合併と買収を通じて達成されました。その過程で複数のプラットフォームとそれらの統合を積み重ねてサポートするようになった結果、IT 環境が複雑になりました。
2016 年に、同社のプラットフォームは 28 から 60 以上へと拡大しました。Mutua Madrileña は、この複雑さに対処するためにデジタル・トランスフォーメーション戦略を立ち上げました。そこで、さらに多くのテクノロジーが導入されました。
手動での管理にかかる時間は増加の一途をたどり、操作上のエラーも発生しやすくなりました。時間を節約し、障害を減らすために、Mutua Madrileña はプロセスの適応とプラットフォームのライフサイクルステージの再定義に着手し、自動化を最大限に活用することを目指しました。
Red Hat Ansible Automation Platform を選択したことは、当社がこれまでに下した最良の決断の 1 つでした。
ソリューション
可観測性を強化して自動化インテリジェンスを推進
運用を効率化するために、Mutua Madrileña は自動化できる部分を特定しました。これには、重要なプラットフォームのプロビジョニング、ビジネス復旧計画環境 (プラットフォーム構成データの脆弱性を含む固有のリポジトリ) の作成のほか、プラットフォームの監視、修正のインストール、継続的インテグレーションおよび継続的デプロイメント (CI/CD) におけるアプリケーション・ライフサイクル管理のサポートなどがありました。
また、GitOps を採用し、プロビジョニング、運用、メンテナンスを信頼できる唯一の情報源に一元化しました。Mutua Madrileña は、プラットフォーム開発ライフサイクルに早期に自動化を導入することで、かつては障害になっていたプロセスを迅速化しました。
自動化のメリットを認識した Mutua Madrileña は、アプリケーション・プログラミング・インタフェース (API) を使用して、より幅広いユースケースで自動化をサポートするツールを探すことにしました。Red Hat Ansible Automation Platform の選択は、このプロセスの重要な要素であり、同社が成功するために不可欠でした。
今では、Dynatrace のインテリジェントな可観測性と人工知能 (AI) を統合して使用し、環境内の異常なパターンをプロアクティブに特定してから Event-Driven Ansible をトリガーして、インシデントの解決とアプリケーションの復旧を行っています。
強化された可観測性と自己修復を組み合わせることで、解決時間とサービスのダウンタイムの両方が大幅に短縮され、サービスチケットも 50% 削減されました。
インテリジェントなログ管理などの機能により、サーバーとアプリケーションの両方のログが監視されるようになりました。容量エラーが検出されるとアラートが生成され、Event-Driven Ansible がアプリケーションまたはプラットフォームの問題に自動的に対処します。
Mutua Madrileña が使用するソフトウェアとサービス
業務上の成果
応答を自動化し、市場投入時間を短縮
統合された自動化フレームワークで競争力を強化した Mutua Madrileña は、競争力の高い、さまざまな新しい機能によって市場における差別化を図ることができるようになりました。
開発手法の標準化と社内知識の蓄積により、新しいプラットフォームの適切な構成によるプロビジョニングがさまざまな環境で加速されています。こうしてプロビジョニングされたプラットフォームは、機能を損なうことなくカスタマイズすることができます。これによって新規開発の市場投入時間が短縮され、また、障害が発生した場合には新しい環境を迅速に立ち上げることができます。
デプロイの容易さは、この改善の重要な要素です。プラットフォームの制御性が強化されると、開発チームのインシデント対応時間も短縮されます。ミドルウェアチームは、開発チームがより管理された方法でプラットフォームを操作するのをサポートし、あらゆるインシデントや望ましくない状態に対する応答時間を最適化できるようになりました。Dynatrace のインテリジェントエンジンは AI を使用してアプリケーションの異常なアクティビティや動作を検出し、自動化された Event-Driven Ansible ワークフローをトリガーして問題を解決します。これにより、アプリケーションを中断することなく、既知のエラーの影響を軽減、または排除することもできます。
反復的なタスクの自動化により、Mutua Madrileña の極めて有能な技術者は、より有益な作業に集中できるようになります。コストを削減できただけでなく、企業目標と顧客のニーズに対応する、革新的で市場投入可能なソリューションの設計と実装に、より多くの時間を費やせるようになりました。
今後は将来に備えて自動化の可能性を活用し、会社のシステム全体に組み込む予定です。
Red Hat のサポートを受けることで、自分たちは正しい道を進んでいるのだという自信と安心感が得られます。
関連資料
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ドイツ銀行は、一元化されたプラットフォームを使用してアプリケーション開発を民主化しました。
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